日本産業洗浄協議会

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「洗浄技術20号」技術論文のサマリー

超音速湿り蒸気洗浄/Super sonic Wet Steam Cleaning
  • 東京海洋大学 大学院 教授
  • 刑部 真弘 OSAKABE Masahiro

 超高速で噴出する蒸気を直接対象物にあて、大気解放中で洗浄する方法を検討した。超音速を得るためのドラバルノズルをコスト削減のために電解加工法で制作した。この簡易ノズルを用いた超音速湿り蒸気流を洗浄対象物に当てることで、非常に短時間で良好な洗浄行うことができた。良好な洗浄には、超音速流特有の不足膨張や非平衡現象が大きく貢献していると考えられ、空気および湿り蒸気を用いた詳細な流動観察を行った。さらに、ノズル径が小さくなると縮流の影響が表れ、非平衡が強くなることが示された。ただし、ノズル径の洗浄効果への影響については更なる見当が必要である。
キーワード:湿り蒸気、超音速、洗浄、不足膨張、非平衡

金属加工で使われる各種油剤の特徴と性能
  • JXTGエネルギー株式会社 潤滑油研究所 担当マネージャー 博士(工学)
  • 柴田 潤一

 古くから潤滑技術は、摩擦・摩耗の低減による省ニネルギーや省資源の実現という形で地球環境の保全に貢猷してきた。―方で、潤滑技術を取り巻く環境は、近年の地球環境問題に対する意識の高まりによって人きく変貌をとげつつある。例えば1980年代以降、潤滑岫やグリースなどの潤滑剤に使われる添加剤の安全性への懸念、そして油剤の漏洩、あるいは潤滑岫廃誼の処理が原因となる環境汚染を回避したいという娶望などが後押しし、潤滑剤にも環境との適合性が強く求められるようになった。実際に今日潤滑技術の現場で進められている研究開発を見てみると、[環境と調和した潤滑油]という共通のキーワードによる燃費向上、生分解性の付与、長寿命化、廃油リサイクル、低粘度化による燃費改善など環境負荷低減を目的にした課題が多い。  一方、ものつくりの現場おいても潤滑油はきわめて重要な存在であり、その役割は大きい。そこでは数多くの工作機械や各種の加工装置が稼働しており、これら機械装置自体を潤滑するのはもちろんのこと、高能率、高精度の製品製造を実現するため、個々の加工方法に応じた要求性能を漢たす潤滑油、すなわち加工油が使用されている。  今日のものつくりにおいても、環境に配慮したプロセスの構築は急務である。しかしながら、生産性を犠牲にしてまで環境への対応を優先するという方向にはなく、生産性は同等以上で、かつ環墳と適合する技術開発が強く望まれている。そこで本稿では、このような動向を踏まえ、「環境に優しいものつくり」をキーワードとしてここで使用される加工油、およびその後工程で使われるさび止め油についてそれらの特徴を概説する。

洗浄用スプレーノズルの動向
  • 株式会社いけうち 営業本部 主任
  • 宮脇 大樹

 産業洗浄用途においては、被洗浄物に対応した多種多様の洗浄方法がある。その中で、スプレーノズルを使用したスプレー式洗浄は、汎用性・多様性に優れており、洗浄効果の向上や、節液・エネルギーコストの低減を目的としてよく使用されている。ここでは、洗浄用スプレーノズルの動向について紹介する。

吸光度測定と産業洗浄システム
  • 日理工業株式会社 開発部 技術顧問 工学博士
  • 肥後 裕仁 Higo Yuji

 機械加工部品(ワーク)洗浄の必要性で最も典型的な工程は古典的な金属表百の塗装である。従来型の塗装から最新型の塗装への進歩は、いわば金属とプラスチックとの表面、界面制御のたまものである。この界面構造制御の観点から最も犬切で基礎になるのがワークのクリーンな表面を作成することだと考える。クリーン界面のシリコンウェーハの需要が多く、界面解析など多くの研究がなされてきたが、本当のところどれくらいきれいかは、おそらく製品の歩個まりで側定しているはずである。  機械加工部品の界面などについては製造者の経験とノウハウで製品の表面安定性が確保され、現実的に製品として使用に耐えている。本報では経験的な事象を言葉ではなく具体的な数値としてどのような原理で測定しそのデータが何を意昧しどのようにデータをまとめ解析するかをなるべく簡単にまとめる方法を紹介する。昔流の口伝ではなく、最終的には万国共通の総合産業洗浄システム開発の第一歩を踏み出すことを目的とする。



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